2020年の台風シーズンが来てしまいました。8月10日に発生した台風6号は日本上陸するでしょうか。進路が案じられますね。5号に続いて発生した2020年台風6号について、日本上陸はあるのか詳細な進路を予想、追跡しました。
2020年台風6号が発生
2020年7月は台風の発生数がありませんでしたが、8月に入ってからは一転して台風の発生が続いています。そして8月10日(月)正午に、フィリピン北西の南シナ海の熱帯低気圧が台風6号になりました。この台風6号は中心の気圧は998ヘクトパスカル、最大瞬間風速は25メートル、中心付近の最大風速は18メートルで、中心から半径185キロ以内において風速15メートル以上の強い風が吹いています。
台風6号は10日15時の時点で南シナ海にあって、北へ20km/hで進んでいます。勢力の推移を見てみましょう。
日時 | 進行方向・速さ | 最大瞬間風速 | 中心気圧 |
2020年8月10日 12時(過去) | 北 15km/h | 25m/s | 998hPa |
2020年8月10日 21時(実況) | 北 25km/h | 30m/s | 998hPa |
2020年8月11日 09時(予報) | 北 25km/h | 35m/s | 994hPa |
2020年台風6号は日本上陸する?進路を予想!
台風6号の進路は今後、11日3時には台湾海峡に達し、台湾の西を北上しながら11日15時には華南に進むと見られます。付近を通る船舶は注意が必要ですね。その後台風6号は熱帯低気圧に変わり、12日15時には華中に達すると予想されます。台風周辺海域そして進路にあたる海域は、しけへの警戒が必要です。このように台風6号に関しては、日本への上陸はないとみて良いようです。
ですが沖縄では台風5号や台風6号の影響により、11日にかけて大気が不安定な状態となります。急な激しい雨や突風などに注意が必要ですね。
2020年台風7号のたまご発生?
8月10日(月)12時の時点で、小笠原近海には台風7号のたまごとなる熱帯低気圧があり、西に進んでいます。気象庁から、この熱帯低気圧も台風に発達する見込みとの情報が発表されました。今後、熱帯低気圧の進路は西進し、10日の深夜から11日の明方にかけて小笠原諸島周辺を通過すると見られます。小笠原諸島では強まる雨風や高波への警戒が必要です。
台風発生数の平年値や名前の付け方は?
台風7号が発生すると、2020年は8月上旬だけで5つの台風の発生となります。8月の平均台風発生数は5.9個ですので、今回台風7号が発生すれば、2020年は平年並みかやや早めのペースと言ったところです。8月は大雨や暴風への備えを今一度確認してみる必要がありますね。さて、台風6号のアジア名「メーカラー(Mekkhala)」は、タイがつけた名前で「雷の天使」の意味です。
台風の名前は、日本を含む14の国や地域が加盟している「台風委員会」で各国・地域の提案した名前が140用意されていて、発生順につけられます。準備された140を繰り返して使用、つまり140番目の次は1番目に戻りますが、大災害をもたらした台風などには、加盟国からの要請によって、以後の台風ではその名前を使用しないように別の名前に変更されたりします。